主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
本研究では,COVID-19に関するうわさを題材に,SNS上でのうわさの拡散について明らかにすることを目的とした。信用度の異なるポジティブな内容とネガティブな内容のうわさを作成するため,19歳から43歳までの男女30名を対象に予備調査を行った。しかし,信用度が高くポジティブな内容だと評価されたうわさはなかった。そこで,信用度の高い情報を刺激文に加え,本実験を行った。本実験では,信用度高・低×ポジティブ・ネガティブの計4つのうわさがSNS(Twitter,instagram,LINE)上に回ってきたという想定で,「拡散」する程度について10段階で評定を求めた。また「拡散」という行為を日常的に行っているのかについても尋ねた。実験は18歳から71歳までの280名の参加者に対して,Google formを利用して行った。また,参加者の募集は,直接声をかけるのに加えて,Facebook上でも行った。分析では,拡散行為を日常的に行う人がどの程度いるのか確かめることから始めた。さらに,うわさの内容の違いが,拡散の程度の違いにおよぼす影響について,利用しているSNSの違いの影響も考慮しながら検討した。