日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: PD-073
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4. 臨床・障害
COVID-19影響下におけるオンライン授業に対する感情の動向―Twitterのつぶやきを用いた感情分析―
*阿部 夏希中島 健一郎
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抄録

COVID-19の感染拡大によって日本では多くの人々の生活が変化し,教育にも大きな影響を与えた。多くの大学ではCOVID-19の感染拡大が懸念されていることを鑑みて,対面式の授業ではなくオンライン授業に移行している。しかし,オンライン授業に対処するためには機材準備など経済的負担の他にも,在宅で生活しながら不慣れな授業をする,あるいは授業を受ける必要があり,さらなる負担の増加になると予想される。COVID-19による経済的・精神的不安に対処する必要性があるなか,人々がオンライン授業に対してどのような感情を持っているのかを知ることは有用であろう。そこで本研究では,Twitterのつぶやき(N=3500)を用いて,オンライン授業に対する人々の感情について検討を行った。オンライン授業を含むつぶやきを抽出し感情分析を行った結果,ポジティブ0.01%,ややポジティブ0.02%,ややネガティブ58.32%,ネガティブ36.98%であることが明らかになった。この結果は,人々がストレスを抱えながらオンライン授業に対処していることを示唆している。

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© 2020 公益社団法人 日本心理学会
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