2021 年 19 巻 4 号 p. 469-478
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、人々の生活は大きく変化した。本研究では、コロナ禍での都市公園の利用状況について、観察型の調査を行った。対象公園として、東京都と神奈川県にある5公園を選定した。コロナ禍で遊具利用が禁止されていた秋葉台公園では、利用者の年齢層や人数が遊具利用解禁前後で大きく変化していた。また、緊急事態宣言下では公園の需要が高まっていたことや、緊急事態宣言前後で子供の利用行動が大きく変化していることが示唆された。さらに、6月に学校が再開されたことで、家族連れの利用者と子供のみの利用者の割合が大きく変化していた。こうした結果を基に、ポストコロナの公園マネジメントのあり方を検討する必要があると言えよう。