都市計画論文集
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COVID-19の流行におけるネットショッピング等の利用変化の実態把握
東京都区部と岡山県岡山市の居住者を対象として
大畑 友紀氏原 岳人
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 57 巻 1 号 p. 151-156

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抄録

本報告では,COVID-19の流行前とコロナ禍におけるネットショッピング等の利用頻度と個人属性等の関連性について,特性の異なる地域を対象に分析を行った.分析の結果,次のことが明らかになった.1)実店舗での買い物は首都圏の方がオンラインへの転換が多く,都市規模と感染状況が要因である可能性が高い.2)コロナを機に,女性や年齢が低い人の方がネットショッピング等の頻度が増えている.3)ネットショッピング等の利用理由は都市規模による差が見られ,首都圏では移動や商品の持ち帰りの手間を減らすことを,地方圏では実店舗の充実度を補うことを理由としている傾向がある.4)ネットショッピング等の利用頻度は,人との接触を回避することより,流行前の頻度の方が大きく影響している.

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