日本内科学会雑誌
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VII.臨床像:呼吸器内科の立場から―感染症と特発性間質性肺炎の接点―
藤田 次郎
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2020 年 109 巻 11 号 p. 2290-2296

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抄録

新型コロナウイルス感染症を意識し,特発性間質性肺炎の臨床像との類似性について記載した.SARS-CoV-2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)による感染症であるコロナウイルス肺炎の画像所見が,原因不明の疾患群である特発性間質性肺炎と類似していることが示された.これらの疾患の接点が上皮細胞傷害であり,上皮細胞傷害の程度が画像所見を反映する.特発性間質性肺炎の病態がウイルス感染症であると解明されることで,新たな治療戦略の可能性が開かれた.

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© 2020 一般社団法人 日本内科学会
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