日本薬理学雑誌
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特集:COVID-19 治療薬 ドラッグリポジショニングによる承認への挑戦
COVID-19治療薬のオーバービュー
杉山 寛行
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2022 年 157 巻 1 号 p. 27-30

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抄録

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は全世界に拡散し,SARS-CoV-2による感染症COVID-19でパンデミックに陥った.現在でも日本国内においても患者数の増加が認められている.ドラッグリポジショニングにより使われる医薬品は既にヒトでの安全性や薬物動態等の試験が済んでいることから,いくつかの開発試験をスキップでき,また薬剤の製造方法が確立済みの状況から開発期間の短縮・研究開発コストを低減できる.よって,パンデミックの初期制圧を目指すためにはドラッグリポジショニングの手法は試すべき方法のひとつであろう.国内でも現在までにドラッグリポジショニングを利用した研究開発が行われていることが公表されている.既に日本国内でCOVID-19治療薬とされているもの,および今後も期待されている候補を紹介する.

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