2021 年 58 巻 1 号 p. 65-69
新型コロナウイルス感染症は世界では増加の一途を辿っており,2020年12月現在日本でも第3波を迎えている.発症から数日~約7日間は「かぜ」のような症状が続き,約8割は軽症のまま改善するが,2割は重症化し数%が致死的となる.高齢者・基礎疾患のある患者では重症化リスクが高い.レムデシビル,デキサメタゾンが標準治療になりつつあり,致死率は低下傾向にある.接触感染・飛沫感染により拡大するが,発症前に感染性のピークがあり感染対策上はユニバーサルマスクが重要である.